たきさんのちゃいなブログ

たきさんが、中国にいて感じたことや流行っているものなどを書いていくブログ。上海に住んでましたが、今は基本東京ときどき上海。

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中国で2回行政処罰を受けた話 ~衝撃の地下牢事件と教訓

 

2回中国で捕まってます。

捕まってるっていうと大げさで、行政処罰を受けただけ、ではあるのですが!笑

今日はその体験と教訓を書きたいと思います~!

 

 

 

1回目は割と怖いと思った(当然)

たきさん24歳。上海で働き始めて2週間位たったある日。

経緯は省きますが、中国に住むための登記ができておらず、公安(警察)に呼ばれ、地下牢みたいなところに連れて行かれました。

「地下牢」というほどガチな場所ではないのですが、一階から地下に入るところに鉄格子があります。その先の、地下の小部屋に連れていかれたので、気持ちとしては地下牢です。

これはもしややばいのでは?と思う、ちょっと若かりしたきさん。

この時は、今よりも中国語があんまりできなかったこともあり、いまいち状況もつかめないまま、反論もできないまま、小部屋の椅子に座らされました。

 

▼2015年に上海来て働き始めた初日。オフィスでザリガニ食べて喜んでいる。

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念のため、小部屋に入った瞬間に(その後スマホとられる可能性や拘束される可能性など色々考えて)、上司に

「●●(地名)の公安の地下に連れて来られたので帰社は20時過ぎになってしまいます、すみません」

みたいな控えめなSOSチャットを送ったのですが、

「価値だしてくれれば、帰社は何時になってもいいです、とにかくゴールドリブンで生きろ」

みたいなある意味もっともなレスが来ましたので、「まあせやな」と思いました。

思う私も私なんですけど。笑

いま冷静に振り返ると、ちゃんと状況を説明しなかった&何をしてほしいか書かなかった自分どうなんだと思います。笑

 

▼同じく2015年。上海モノノフ会(ももクロ会)のフィルムビューイングイベント。推しがはっきりしていない装い。

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その後は、公安のお兄さんにいくつか質問をされ、最後に「もうしません」みたいな紙にサインをさせられ、指紋をとられて解放されました。

取り調べのお兄さんは怖い人ではなく、むしろ親日っぽい感じで「東京行ったことあるよ!いい場所だよね!」とか言ってくれるフランクな方だったのでほっとしました。

ただその横に、立って私を監視しているおじさんがおり、その人が無駄に私に接近してきたり、私の個人情報を書いている書類をのぞき込んだりしてきたのが怖かったです。。。

 

ちなみに翌日帰宅したら家の鍵があいていたので、「あのおじさんが個人情報見て家に来たのかも!」と妄想が加速し、帰宅をとりやめ、その日は友達の家に泊まりました。。。

たぶん閉め忘れただけなんですけどね・・・。

 

「なんかいろいろこわかった!てつづきはちゃんとやろう!( ;∀;)」と思いました(小並感)

 

 

 

 

 

出た出たこのパターン!と冷静になった2回目

それから3年後。

2回目は割と最近。転職しているので違う会社ですが、同じパターンでした。

また同じことをしてしまった、、、と正確にルールを理解していなかった自分に悲しくなりましたがまあ仕方がない。

 

この時は、中国語力が多少アップしていたのと、色々考える力と割と度胸がある状態になっていたので、「どう交渉して行政処罰を回避するか」を考えました。

交渉すればなんとかなるかな?という思考が芽生えているところに、自分の成長を感じます。

中国語できないふりをしたり、そこから一転、全力で交渉をしたりしてみたのですが無理でした。。。

また前回と同じような紙にサインをさせられました。この時は地下牢じゃありませんでした。

 

こちらがその時にサインしたもの。印刷されている名前と年齢が間違っていたので直してもらいました。

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入国時に何か言われないか心配&わくわくな日々 

私の中ではすっかりネタに昇華された行政処罰の思い出なのですが、大したことしたわけではないと思いつつ、やはり中国入国時に何か言われないか、止められないかとちょっと心配になります。

 

この前は深センから香港に入るとき、イミグレーションにて「ちょっとストップ」と言われて、別のスペースに連れていかれました。

 

▼深セン側から香港に入るイミグレ前

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もうここまでくると(?)、我は「おっ!おっ!何が起こるのかな٩( ''ω'' )و?」と状況を楽しむメンタルです。

「なんで止められたんですか?何が問題?ビザ?顔?ねぇねぇねぇねぇ!」と、ちょっとわくわくしながら見張りのお兄さんに聞きますが、答えてもらえません。

 

この時は結局何も言われず、かつ何の説明もなく10分後位に通してもらえました。

 

見てた感じたぶん、「パスポートの顔写真」と「たきさんのリアルの顔面」が一致していないっぽかったからな感じがします。(そんなに齟齬ないと思うんだけど・・なんか悲しい・・笑)

 

 

 

 

 

とは言えナメちゃいけないんだと思う

最近は「何が起こるのかな?」と少し何かあるとややわくわくしちゃってる節もあるのですが、相対するは中国。

大したことしてないから大丈夫でしょ!と思っちゃう気持ちはあるのですが、行政処罰は行政処罰。この先これがどう影響するかわかりません。

※むしろ詳しい方いらっしゃいましたら教えてほしいです!

 

他の駐在員さんから半日公安に留め置かれた事例を聞いたこともありますし、中国系ライターさんの記事でもっとガチで捕まって大変だったお話を拝見したりもしました。

(そこでしかるべき時に備え、捕まった時のノウハウを得ている節もあります)

 

「公安での体験もまた一興」と思いつつ、やはり油断したらだめだな~と思っております。

 

 

 

 

 

教訓 ~企業側も万能じゃないから自分でも頑張ろ

 

◆人を海外に連れてくる企業さんへの教訓

「たきさんからのお願い」という感じなのですが!

企業さん側におかれましては、日本人(を含む外国人)を、中国(を含む海外)に連れてきて働いてもらう際には、各国のルールを十分に理解して、きっちり行政関係の手続きなどを実施する(&実施の指導をする)ことをお願いしたいです。

 

「違法な風俗に行って捕まりました!」などであれば個人の責任です。(たまに聞きます・・)

ただ、登記などについては「安心して仕事してもらうためのインフラ整備」ということで、企業さん主導で先回りしてご教示なども積極的にいただけると嬉しいなーという気持ちです。

加えて、海外での生活は(特に初期のころは)ただでさえわからないことや不安なことがたくさんでストレスフルになりがちです。

「これ大丈夫なの?」と無駄にどきどきしながら過ごさないといけない事態を作るのは、個人のパフォーマンスの低下につながりやすいと思います。

 

私の「登記忘れ」のようなものは避けられる行政処罰だったよな、と思いますし、こういうのをきちんとガイドしてあげるのは、企業にとってのマイナスを防ぐ行為だと思います。(ひやっとした、くらいならまだしも、これ関係のミスで仮に働けなくなったら企業にとって大損失だと思いますしね><)

 

▼上海のネコ。1回目住んでた所周辺にネコがたくさんいた。

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◆海外で働く方への教訓

どのような形で行く場合でも(企業から派遣される形であったとしても)、登記等の住む上での基本的なルールについては、自分でも確認しておく方が良いと思います。

 

私は一回目の行政処罰の時は、「上海オフィス立ち上げ」というフェーズだったため、会社(本社は日本です)が「中国に人を送ることに慣れていない」という状態でした。

かつ、諸々の都合により、ビザ関係の手続きに関して様々にイレギュラー対応が発生していました。(途中でのビザの切り替え発生、ビザがない状態での部屋レンタルからの臨時住民登記、など)

 

「だから仕方なかった」とまでは言い切れないかもしれないですが、上記のような背景で、企業のフォローも常に完璧というわけではないと思います。

また私のようなイレギュラーなケースでなくても、本社の方は基本的にその国に住んだことがないわけなので考えが及ばないことも多いですし、現地の人事や総務の方は現地の方だったりするので、それはそれで日本人がどうすべきか考えが及びにくかったりします。

(割と大企業でも、手続きがうまくいっておらず行政処分になってしまったという方のお話をお伺いしたこともあります)

 

ですので、本記事を読んでくださった、海外で働く予定の皆さんは、これを教訓に、企業に任せっぱなしにせず、自分の身は自分で守るという気持ちで自分で能動的に確認した方が良いと思います。

 

 

もちろん、「当然会社がやるべき!」「自分が行きたくて行ったわけじゃなくて、あくまで会社が派遣したから会社に責任があるだろ」という主張があることも理解します。

が、私は「会社に行かされてるから全部会社の責任、という感じの、主体性を放棄する思考の傾向を持つ人は、そもそも海外来ない方がいいのでは?日本でのんびりしてた方が幸せだよʕ•ᴥ•ʔ!」みたいなことを感覚的に感じておりますよう。

※特にロジカルではなく割と感情論です。あと私はベンチャーにいたので、その前提が強いです。

 

自分の人生を他人に預けず、強く楽しく生きたいですな(`・ω・´)!

 

 

 

 

 

おしまい!

 

 

 

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