ショッピングセンターの中にプリクラのようなボックスが!
こちら「17beauty」という名前の、化粧ボックスです。
中で化粧ができるとの話を聞いて見に来ました。さてさてどんな感じでしょう。
※この記事の内容は執筆時点でのものです。移り変わりの激しい中国ですので、突然なくなったり場所や営業時間が変わったり、やっていることが変わったりしている可能性もあります。行かれる際は必ずご自身で存在と営業時間をお調べになってから行かれるようにしてください。
とりあえず入ってみよう
では、早速入ってみましょう。wechatでQRコードをスキャンしますよ!
15分28元(約460円)コースを始めとして、利用時間によって値段が変わります。結構高いですよね。
15分コースなら初回限定無料!ということで15分コースを選びます!
▼金額によって違う化粧品が使えるのかと勘違いしそうなデザイン。実際は、値段の差は可能利用時間の長さの差です。
入ると目の前にはこんな感じのガラスケースがありまして、手元のスマホでお金を支払うと(初回なので今回は払ってないですが)左右に開きます。
▼今まさにひらいているところ
動画でどうぞ!
こんな感じでじりじり開くよ#たきさんの見たちゃいな pic.twitter.com/9OrCLxSXZy
— たきさん@ちゃいなブログ (@takiyori0608) 2018年12月26日
ちなみに、入った瞬間は「あれ?これって外から丸見えな感じ?恥ずかしい///」と思ったのですが、
開始時点(お金を払ってスタートしたタイミング)で背面がすりガラスになりました!良かった!さすが!
ちなみに、手元のスマホではカウントダウンが始まっています。
さ、メイクしましょ
盗まれず、かつみんなが快適に使える工夫してます
シェア化粧ボックスと聞いた時、「盗まれるんじゃない?」という疑問が最初に頭をよぎったのですが、
化粧品はすべて下に固定されている!!!!
こちらも下に固定されています。ポンプ式なので持ち上げなくても使えますね。
口紅も下にくっつけるの!?どう使うの?と思ったのですが、
写真奥の綿棒につけて使うようです。
他にも使い捨てのパフやチップなど。肌に触れる部分のものは共用にならないように工夫がされています。
▼黒いチップ、誰か使って戻した人がいるみたいですが笑(右)
女子大生が起業して始めたサービス
調べてみたところ、「17beauty」は、
南カリフォルニア大学の大学院に通う韩淑琪が休学し、2018年7月に起業して始めたサービスとのこと。
きっかけは、大学2年の頃に青島に旅行に行った際、綺麗な写真を撮りたいものの、数日の旅行のために多くの化粧品を持ち歩くのは不便だと感じたことらしい。
参考:シェアリング 化粧ボックス「17beauty」女子大生が起業ーチャイナパス:ChinaPASS
2018年8月の中国メディアの記事によると、
近日中にエンジェルラウンドで数百万元の資金調達をする。現在の企業価値は3,000万元(日本円で約4.8億円)と推定されている
とのこと。すごいではないか。
「17beauty」のビジネスモデルとしては、ユーザからの収益に加えて、企業と提携し広告収益を得ているとのこと。
化粧品の中~ハイエンドのブランド数社との提携を結んでいるとのことなので、
ユーザにとって、単に必要な時に化粧ができるだけではなく、中~高級製品を試せるという価値があるのですね。
一方で企業にとっては、「自社製品の宣伝ができる」という価値があるわけです。
数が増えてきたら、新商品のテストマーケ等にも使えるかもしれません。
参考:出门再也不用带化妆品,「17 Beauty化妆盒子」想让你随时随地拥有私人化妆间
今後に期待!でもそんなに使われるのだろうか・・・
最近中国では化粧品の売り上げも一気にのび、メイクをする若者は増えてきたように感じます。
また企業から広告費をもらうというモデルも面白いように思います。
ただ、私自身はいまいちユーザの利用イメージがわかない。。。
このボックスでこの価格でメイクしたいんだっけ、それってどういう場合だっけ、という所がそんなにピンと来ておらず、ビジネスとして成立するほど使われるのか気になります。
似たようなものとして、無人カラオケ(1-2人用カラオケボックス)が中国で近年一気に広がり、多くのショッピングセンターなどに設置されるようになりました。
これは、隙間時間にちょっと使ったり、友達と遊ぶ時に使うのかな、とイメージがつきます。
が、化粧ボックスはどうなんだろう。
ショッピングセンターの化粧ボックスに「いざ!化粧しよう」と思ってわざわざ行くイメージは持てない・・・・
それともショッピングセンターを歩いていて、「時間あいたからちょっと化粧しよ!」ってなるのだろうか。
カラオケほどはならなさそう。。。
2018年7月時点の記事では、運営側は「1日40セットの利用を見込んでいる。また3カ月以内に北京・上海・広州の三都市で300個設置予定。」と述べていました。
が、17beautyのwechatのミニプログラム(小程序)を確認したところ、2018/12/27時点で確認できたのはまだ15店舗のみ。(しかも、北京は0でした。代わりに武漢と貴陽にありました。北京から始まったはずですがなくなった・・?)
個人的には、ショッピングセンターなどに常設するのではなく、例えば単発のイベント会場に、その日限定で簡易なものを複数設置するというイベント特化型の方が相性が良いようにも感じます。
ビジネスが続くかどきどきしながら、引き続きウォッチしていきたいと思います。
今日はこんな感じで!
追記 2019/1/20
twitterでのツイートがきっかけで、ハフポストさんに取り上げていただきました!
本ブログとツイートをご紹介いただいております。記事中で「たきさん」と書かれていてなんか新鮮・・・!笑
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