行ってきたよ!
北京にアリババとコラボしているスイスのスポーツ用品店「INTERSPORT」があると聞いて行ってきました。
「INTERSPORT」は、北京の「前門」という場所にあります。
ここは、おみやげ店が集まる天安門近くの観光スポットでして、色々と良い感じのお店がたくさん!


雑多に色々なお店があるので上野っぽい感じも感じつつ、建物の趣があるという点では京都的な要素もあるのかなーと思ったり。
いい感じのお店を横目に見つつ、歩いていくと・・・!
ありました!
ドアにはアリババが運営している天猫(Tmall)の独身の日(ダブルイレブン)のシールが貼られております。コラボしてるってのは間違いなさそう。


「INTERSPORT」は1968年にスイスで設立されたスポーツ用品やアウトドアグッズの会社で、現在世界44か国に5,000店舗以上を展開しています。
中国には現在22店舗があるようです。(2018年12月に公式サイトで確認できた店舗数です)
さー入ってみましょう!
※この記事の内容は執筆時点でのものです。移り変わりの激しい中国ですので、突然なくなったり場所や営業時間が変わったり、やっていることが変わったりしている可能性もあります。行かれる際は必ずご自身で存在と営業時間をお調べになってから行かれるようにしてください。
親切?なモニター を発見
モニターで商品紹介かな・・・?
あっ・・・手に持った靴がモニターに表示されてる!!!親切!
んんーでもこの程度の説明(靴の横の2行)だったらそんなにメリット感じないかも。。
靴は手に持ってて自分でリアルに見られるから、写真はそんなに大きくなくても良いし、どちらかっていうと履いた時のイメージとかの方が知りたいような。。
べべべべんり?なのか??
ちなみに、一つ一つの靴にタグがついており、持ち上げられると反応するとのこと。
ちなみにちなみに、モニターにあるQRコードを天猫(Tmall)か淘宝(タオバオ)でスキャンすると、該当の商品ページにとびますよ。
※天猫(Tmall)or淘宝(タオバオ)はどちらもアリババ提供のECアプリです
着せ替えたきさん
続きまして姿見サイズのモニター発見。
何だろう。指定された位置に立ちます。
突然顔写真を撮られまして、その後QRコードが出てきます(モザイク加工してます)。タオバオのアプリからスキャンすると・・・!


ああー!これは!杭州のアリババモール「親橙里」にもあったやつだ!
自分の顔を使って着せ替え人形体験ができます(笑)
▼なんか恥ずかしい&そこはかとなく違和感
店員さんによると、機械の認識精度が低く、身長が実際よりも高く出てしまうとのこと。
私は実際は165cmですが、175cmとして認識されておりました。
ちなみに、身長含め体型を変えたりとか、髪型を変えたりもできます。
▼太らせてみました(左)、ロングヘアにしてみました、かつら感・・笑(右)


先ほどと同様、いいなと思った商品は自分の天猫(Tmall)or淘宝(タオバオ)アプリから買うことができます。
試着の手間なく服着たイメージを見られるのは良いのですが、身長と体型を結構きっちり捉えてくれないと、服がきついのか余裕があるのかとか、裾の長さはどうなのかとかが結局わからないからなー。。。(そう思うとZOZOスーツ最強)
このモニターだと、そもそも店員さんが言ったように身長が正しく捉えられてないし、私もこもこコート着た状態で写真撮ったので、体型どこまで正しいのだろうかというのも不安。。。
自分の顔がはまっているという時点で似合うかどうかの一つの参考になるとは思いますが、自分の場合、この着せ替えだけでは買うかどうか決めにくいなあ。リアル店舗だったらやっぱり試着したいかも。
だからと言って、意味がないと思っているわけではなく!
- 友達などと一緒に来て、このモニターの前でわいわい着せ替えるの楽しいので、その体験ができること自体はプラスかも(「楽しい体験」は作られる)
-
一旦これでざっと色々着せ替えて、ピンと来たものだけ実際に試着するという使い方も良さそう
- ある程度買うものが決まっているとか急いでいる場合、これがあることで購入の後押し・決め手になることが増えそう(「急いでるから/面倒だから試着しない、今度でいいや」となっていたところが、購入判断の根拠になって購入につながるかも)
などなどと思いました。
靴をレコメンドしてくれるカメラ
このモニターに立つと、自分に合った靴をレコメンドしてくれるらしい。
「天猫(Tmall)や淘宝(タオバオ)の購入履歴から趣味嗜好を判断してレコメンドします」かと思ったのですが、店員さんに聞いてみたところ、
今はカメラで判定した性別からのみレコメンドしてるとのこと!
年齢も関係ないらしい。
それはレコメンドと言えるのかしら・・・!?笑
※しかも、上記画像を見て頂けるとわかるように、たきさんには男性向けの靴がレコメンドされた・・!涙
将来的には天猫(Tmall)や淘宝(タオバオ)の購入履歴などもろもろ判断してレコメンドしたいとのことですが、本当にやってくれるのかしら!!!
「ビッグデータからあなたに合った本をおすすめします」って発表してるけど全くやってない天猫コラボの無人書店を彷彿とさせます。
でも購入履歴等のデータ(自分の過去データのみならず、似た年齢性別趣味嗜好などの他者のデータを想定)から自分に合ったものをレコメンドしてくれる、というのはまさにアリババの強みを生かしたサービスですよね。
今後に期待。
※上記記載事項は店員さんに聞いた内容です。店員さんがどこまで正確にご存知かはわからないので、間違ってたらすみません><
アリババさんお得意のOMOですね
店舗にてEC上の購買データを使ってレコメンドしたり(今はできていないけど)、店舗で選んで天猫や淘宝のECですぐに買えるようにしたりと、リアルとデジタルが一体になっております。
靴とか服とかっていうのは、リアルで見たいというニーズが高い商品だと思うので、EC化が進んでも引き続きリアル店舗の出せる価値は大きいように思いますし、
同時に、デジタルが浸透する中で、デジタルで何をどこまでするのが良い体験を作ることに寄与するのか、考える余地が大きいんだろうなあと感じます。
そしてこの店舗は率先してそれをやろうとしているんですね。
盒马鲜生(フーマー)と同じく、リアルのみ、デジタルのみで完結させるのではなく、リアルとデジタルがシームレスになった良いユーザ体験を作ろうとしていると言えると思います。
まさに最近流行りのOMO。
OMOとは、Online Merges Offlineの略で、「オンラインとオフラインを分けるのではなく、一体として捉え、これをオンライン側の見方・戦略で考える」という思想です。
※OMOに関する記事がまとまっているメディアがありますので興味がある方はご参考ください~
この店舗については先述の通り「もっとできそう!やって!」と思うことはありつつ、このOMOな方向性に期待しております。
今日はこんな感じで!引き続き北京シリーズが続きます!
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