皆さま、にーはお。
今日は、上海にあります、テンセントとコラボしたカルフール「Le Marche」について書きたいと思います~!
カルフールってなんだ
カルフールといえば、フランスのスーパーです。
一店舗がとても大きく大体なんでもそろいます。
日本でいうところの、西友とかイトーヨーカドーとかという感じでしょうか。たぶん。
(実はあまり西友とかに行ったことがなくてわからぬ・・)
アメリカでいうところの、ウォルマートみたいな?そんな感じのイメージです。
3年前上海に住んでいた時はよく行ってました。
色々な買い物が一回で終わるので便利ですからねー。
でも今回上海に住んだ時は(=1カ月前くらいの話)、全然行きませんでした。たぶん半年で2回くらい。
大体のものはネットで買う習慣がついていたからですね。
ネットの方が安いですし、配送も早いのであんまり日用品をリアル店舗で買うモチベがなくなってたんですね。
▼タオバオ大好きなことこの上ない
・・・という感じの私の行動に代表されるように、ネットで買うのがどんどん当たり前になっていく中で、カルフールは「いまいち経営がうまくいっていない」ということがよく言われていました。
中国事業売却、という話もよく取沙汰されたりしています。
そんな中で、2018年の1月に、カルフールはテンセントと業務提携を行いました。
ご参考:中国テンセント、仏カルフールなどと資本・業務提携で基本合意 :日本経済新聞
そしてこれですよ、このスーパー。
じゃじゃーん。テンセントとコラボした「Le Marche(ル・マルシェ)」ができたわけです。
ちなみにテンセントは中国版のLINEなどと説明されるwechat(微信)をやっている会社です。
2018年8月末時点だと時価総額ランキング世界第8位の大企業です。
いきなりまとめの感想
結論から言うと、この店舗がユーザに良い体験を提供しているとは思えませんでした><
「良いユーザ体験を作ろう」というより
・カルフールにwechatpayくっつけただけ
・盒马鲜生のまねを中途半端にした
という感じがします。
かと言って、斬新な感じがあるわけでもないので、「カルフールの焦りか、焦りがでているのか。。。」などと思ってしまう店舗でした。
そもそも店名が・・?
店名「Le Marche(ル・マルシェ)」なんですが、マルシェってこんなイメージじゃないですか?
おしゃれな市場~みたいな。
中国でGoogle的な位置づけの、百度(バイドゥ)で検索してもこんな感じ。
(中国人がどの程度Marcheという単語を認識しているのかわからないけど)
しかし、、、、
はい!普通のスーパー!
普通のカルフール行ったことがあるだけに、どんなマルシェ感がでてるのかと期待しましたが、普通のカルフールと変わりない・・・!
普通のカルフールの「wechatpay押しが強い版」という感じに見える・・!
あんまりスマートな感じじゃないし、マルシェ感はどこ・・?
▼色々なところに「wechatで買えば並ばなくていいよ」というPOPなどが
盒馬(HEMA)になりたいの・・?
また海鮮コーナー作っていることや、その場で調理をできるようにしているところが、すごくアリババさんがやっているスーパー「盒马鲜生」を意識している感じですね・・・・!
(でも全然わくわくしない。「表面的にまねてもうまくいかない」という好例じゃないかと思ってしまいます)
盒馬(HEMA)については以前記事を書きましたのでご興味のある方はどうぞ
takiyori-china.hatenadiary.com
文句を言わずに買ってみよう
wechat内にある、カルフールのミニプログラム(小程序)を立ち上げます。
ミニプログラムっていうのはアプリ内アプリ、みたいな感じのものです。
そして商品のバーコードをスキャンします。今回は安いハンドタオル買います。
そうすると、商品が読み取られて買い物かごの中に入りまして
あとはwechatpayで決済するだけ!
(お、割引がきいてちょっと安くなりましたね)
買い終わるとQRコードが発行されます。
店を出るときは、wechat決済をセルフでした人のレーンに行きまして、
このQRコードをピッとすれば出られるという感じです。
ただユーザ体験を損ねていることがひとつあり。
このお店自体は地下1階と地下2階にあり、どちらにも入口があります。
しかし、このwechatpayでセルフ会計した人用レーンは地下2階にしかありません。
なので、地下1階で買い物が完結し、地下1階から出たかった私は、しばらくどうやって出れば良いかわかりませんでした。
しばらくうろうろしたあげく店員さんに聞いたところ、店員さんがスキャナーを持ってきて私のQRコードをピッとし、外に出て良いよ~と教えてくれました。
うーんわざわざ客が聞かないとわからないとは、結構ストレスですね><
ちなみに、顔認証で支払いが完了するレジもあるのですが、中国国民のみ(中国のIDカードを持っている人のみ)です・・。
というわけで日本人は使えない・・・残念。
また、その場で買った商品を、3キロ以内であれば1時間以内で無料配送してくれるサービスもあります。
が、188元以上買った人のみとのこと。
盒马鲜生は基本的に、買った金額にかかわらず配送料無料&3キロ以内30分配送なのでどうしてもそれに劣っているという見方になってしまいますね。
なんだか中途半端な印象です。
嫌いにはなれないけど愛せない・・・
カルフールさんが中途半端に背伸びしても、盒馬(HEMA)にはなれないし、なる必要もないのかなと思います。
ユーザ体験考えずして、なんとなく他社を真似たり最新テクノロジーを投入しても、良いことはないよなあ、とカルフールさんのこの店舗を見て実感しました。
2015年に私が最初に中国に来た時、カルフールは「日本製品もおいてある、何でもそろう便利なお店」として、生活を始める時を中心にとてもお世話になりました。
というわけで個人的にはなくなってほしくない、頑張っていただきたい!
▼ソーシャルエリアと書いてあるけど、がらんとしています・・
カルフールさんの強みは何で、どうしたいのでしょうか・・?
中途半端に盒馬(HEMA)の真似をしたりするのは見ていられないです><
(色々言いつつ私は意外とカルフール好きだなと思いました。笑)
もう少しこの店舗や、カルフールの経営@中国の動向を見守りたいと思います~。
今日はこんな感じで!
中国のみなさまは良い国慶節休みをお過ごしください~!
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