前から気になってたんです、コレ。
オレンジを自動でその場で絞ってジュースにしてくれる自動販売機。
1杯15元(250円くらい)
駅やショッピングセンターなどいろんなところにあるのだけど、しかしまあそんなに飲みたい理由がない。お茶系ならまだしもオレンジジュースねえ。。。
あと汚そう。ノズルの掃除をしているのだろうか、オレンジは腐らないのだろうか。その辺が心配すぎる。
が、せっかくだし飲んでみる・・?やめとく・・?
と、うにょうにょしてると、その時一緒にいた中国人の会社の子がやたら勧めてくる。
「私も飲んだことあるよー!たぶん掃除してないから汚いけど、私生きてるし大丈夫だよ!飲みなよ!」
「・・・・・。」
「たぶん掃除してないから汚い」というコメントがかなり気になる。
「私生きてるし」と言われたが、まあ「生きるか死ぬか」の問題で行くと、確かに死ぬことはないだろう。
できたら「お腹壊すか壊さないか」くらいまでブレイクダウンして論じて欲しいところではありますが、「なんでもユーザになろう」の精神で飲んでみることに・・・。
まず支払い方法と、何杯飲むかをタッチスクリーンで選択。
支払い方法は微信支付(Wechatpay)を選択!
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スキャンして支払い完了。らくらく。
↓
中のオレンジが目の前でどんどん機械の中で潰されていきます。
見た感じ、どのオレンジもきれいで安心。
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30秒足らずで完成!おいしいのか?
はい、おいしいです!!!ちなみにその後お腹も壊さなかったです。
(特に面白くもない結末ですみませんw)
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一週間後・・・・
ででーん!ココナッツジュース版も発見!(やっぱアンテナ立てて生きてると目に入ってくるもんだな。)
お値段通常価格25元のところ、今ならなんと30%オフの19.8元!まあちょっと高い感じしますが買ってみます。手順はオレンジとほぼ同じ。
モバイル決済すると、「少々お待ちくださいただいま椰子に穴を開けています」の表示。
写真わかりにくいんですけど、たしかに椰子に穴開けてるw
でてきた。
あんまりわくわくしない見た目ではありますが。
味は普通のココナッツジュースです。
ちなみにこれはオレンジジュースやってる会社とは別の会社がやっているようです。
ちなみにちなみにその一週間後に違うココナッツジュース自販機も見つけました。オレンジより参入しやすいのかなあ。(穴開けるだけなので)
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調べてみると、5年くらい前から色々な自動販売機を展開している企業のようです。
搾りたてオレンジジュース自動販売機が密かにブーム、毎月400万カップ、年間5万トンのオレンジを消費する巨大マーケットに成長 | GloTech Trends
オレンジジュースだけでなく、焼き立てパン、フレッシュココナツジュース、アイスクリームなどの自動販売機分野にも進出し、注目を集める無人化推進企業となっていた。焼きたてパンの自動販売機に至っては、スマホアプリと連動させ、事前に焼きあがり時間を指定して予約することも出来る。
とのこと。焼きたてパン気になるなあ。
ちなみに、機械のメンテナンスについては
スタッフが毎日、機械を点検して周りオレンジを補充し、腐ったオレンジがないかといった確認を行う。点検日には機械の点検から洗浄も行い、一人のスタッフが一日で5-8台の機械を点検して回り、メンテナンスを行っている。
と書いてあるが、ほんとかなー・・・。ここはわからんなと思う。
というのもこの前お兄さんがオレンジの補充をしてるのをたまたま見たんですが、洗浄器具持ってる感じはしなかったんだよなあ。。。(違う人がやってる可能性も・・・あ、ある・・かな?)
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こういうのは「無人販売機」というカテゴリらしいです。自販機でしょうよ、と思ってしまいますが。
売れているものがどんどん真似される中国のこと。無人コンビニに始まり「無人」とつくものは投資が集まるため、似たような自販機がどんどん出てきて駅やショッピングセンターがカオスになり、この企業も凋落という未来なのか・・・と一瞬想像。
参考:
無人コンビニの次は、無人販売機。止まらない中国の雨後の筍スタートアップ - 中華IT最新事情
が、この会社は無人販売機軸(もとい自動販売機軸)でビジネスを拡大するのではなく、「鲜食」(できたて)という軸でビジネス拡大を目指すようです。
36氪首发 | 「天使之橙」获4亿元B轮融资,发布半封闭式无人店覆盖一切现制现售鲜食_36氪
CEOの周祺さんによると、
- 規格品を手に入れるルートがどんどん広くなり、そのようなものでは差別化と競争力が足りなくなってきた。新規開店する予定の無人コンビニ(维果部落)では規格品の販売に加えて、作るのが難しい「鲜食」(その場で調理したもの)を作ることができる。
- コンビニの発展過程を振り返ると、おでん、弁当、コーヒーなど「鲜食」の占める割合が大きく、コンビニはレストランの方向に向かって発展していると言える。
- 消費者はさらに便利でさらに美味しい「鲜食」を求めており、「鲜食」の生産と販売はよりスマート化していくだろう。例えば、新規開店する無人コンビニ(维果部落)では、事前予約してそれを自分で取りに行くモデルを推し進める。消費者は家で朝ごはんの予約をして会社の近くの無人コンビニで焼きたてのパンを受け取ることができるのだ。
今までの自動販売機での「鲜食」提供のノウハウを生かしてそこに入ろうとする考え方はイケてるのでは、と思う。
焼きたてパンのアプリでの事前予約→無人販売機での販売(受け取り)、は既にやっているようですしね。
「维果部落」という名前の「鲜食」メインの無人コンビニを作るとのことなので、上海にできたら行ってみたいと思います。
ちなみにコンビニが「鲜食」の方向に向かうという予測とそこへのビジネスチャンスは自明みたいで、アリババさんの出してる「盒马鲜生」もコンビニ進出するとか。
アリババニューリテール戦略の中核「盒馬鲜生」がコンビニ進出、温かい料理を提供するコンビニ誕生へ! | GloTech Trends
今日はこんな感じで!