中国がスマホ決済社会だということは色々なところで言われておりますが、スマホ決済社会に移り住んで1ヵ月半、私の行動がどう変わったかを書いてみたいと思います。
1.全く財布を持ち歩かなくなった
なんでもピッとスマホ決済です。
私の場合、1日平均6回は使っています。
- ご飯の出前サービス×4回(三食+おやつのミルクティー笑)※
- 通勤時に乗るシェアサイクル×2回(行き帰り)
※出前サービスの素晴らしさについては以前のこの記事をご参照
takiyori-china.hatenadiary.com
とはいえ完全スマホのみは不安なので、定期入れに交通卡(PASMO的なカード)、銀聯カード、クレカ、現金60元(お札ボロボロ・・笑)、を入れて持っています。
交通卡(PASMO的なカード)は電車用で、現金とカード類はスマホ無くした時のバックアップ。
50元くらいあれば家に帰って来れるし、もっとお金が必要だったら、銀聯カードまたはクレカの国際キャッシング機能でお金下ろせばいいかなという気持ちです。
▼参考記事
もう現金と財布はいらない。14%の中国人が現金を持たずに外出 - 中華IT最新事情
消費者の14%はまったく現金を持たず、100元以下のお金だけを持ち歩くという人が26%。つまり、合計40%の消費者が、現金を主要な決済手段とは考えず、スマホ決済が使えなくなった時のバックアップ手段と考えていることになる。
2. 割り勘をきっちりするようになった
今までお前は奢られてたのか?きっちりしてなかったのか?とか違う推察が働きそうなトピックなんですが、そういうことではなく。笑
「細かい金額を支払うことのコストがかなり低いシステムが目の前にあるので、それを使うようになった」、ということが言いたいです。笑
現金社会だと、相手との関係上ここは完全割り勘だなって場合だとしても、小銭がそんな都合良くあるわけでもないですし、「4353円ちょうだい」とか言うのもケチっぽいので、結局端数切って大体の金額でやると思うんです。
が、スマホ決済だと金額打ち込んで送信するだけなので割り勘がきっちりできます。笑
▼一元単位の細かい割り勘もしやすい。笑 ちなみに私が送信→相手が受け取り、で完了
3. 色々なアプリからものを買うことが増えた(利用サービスも累計利用金額も増えた)
日本だと、何か新しいアプリでモノを買うときに毎回クレカ情報入力しなきゃいけないじゃないですか。
私自身は結構それが面倒なので、あとでやろう→結局買わない、とか、たぶんAmazonでも買えるからAmazonで買おう→結局買わない、みたいなのが発生しがちです。
中国だとそのコストがほぼなし。各アプリ上で決済するときに、微信支付(Wechatpay)と支付宝(Alipay) との紐付けが超楽なのです。
例えば、最近発見した、「bottlesXO」というワインを家まで30分で届けてくれるアプリ。新しく使ってみます。
ワインを選びます(ビオワイン派w)
↓
支払い方法を選びます。支付宝(Alipay)で。
↓
そうすると支付宝(Alipay)アプリに移動します。
↓
支付宝(Alipay)アプリ内で確定して決済完了。
いやー楽です。
スマホ決済社会、基本的にはほんと楽で便利なんですが、たまに不便さも。
【不便ポイント1】突然現金しか使えない状況が現れた場合に現金がなくて詰む
現金支払いのみのもの、なんだかんだたまーにあります。(なので多少の現金持参は大事)
- 上海に遊びに来ていたいとこに地下鉄のチケット買おうと思ったが、券売機は現金のみ!その時は現金持っておらずピンチ!笑
→駅の係の人が現金をくれ、私は彼に微信支付(wechatpay)で送金して解決。 - 磁浮(リニアモーターカー)のチケット買うときは現金のみ。
→交通卡(PASMO的なカード)持ってて金額がチャージされていればそれで行けるが、ない場合は窓口で現金で買うしかない。 - 新年に会社のみんなとお寺に初詣行ったら、入場料が現金支払いのみだった。
→大多数が現金を持っておらず、少数の現金を持っている人に寄ってたかって借りることに(返金は微信支付で)
ちなみに上記のお寺は、入場料は現金支払いのみだったものの、お線香はスマホで買えた。。。笑
【不便ポイント2】スマホの充電が切れた場合/スマホを無くした場合に詰む
コレは「財布を無くして詰む」っていうのと同じですね。
財布を無くした場合は、電話などで友達に助けを求めることができますが、スマホ使えない場合はお金も連絡手段もなくなるので辛いですね。
充電切れただけなら、近くのお店などに頼んで充電させてもらえばいいですが、スマホ自体を無くした場合がかなり辛い。
まだ体験したことないけど恐ろしい・・・
【不便ポイント3】お年寄り&外国人にはちょっと優しくないのかも
現金決済不可、ということはあまりないですが、
現金を使わないことを前提としたサービス設計が進んでいるので、テクノロジーについていけない世代(50歳以上のイメージ)は辛いんだろうと思います。
この前も、レジでスマホ決済に慣れていないおじいさんが店員に怒られてオロオロしていました・・・・。
紙メニューがなく、テーブルのQRコード読み取りでメニュー閲覧・そのまま決済なんていうお店もあったりします。
▼この前行った火鍋屋さんはスマホでメニュー閲覧・注文するお店でした
外国人にとっても、今までは中国の銀行口座がないとスマホ決済が難しく、面倒なことも多かったと思いますが(私は旅行で来てた時面倒だった)、最近微信支付が中国国外発行クレカとの紐付けが可能になったようです。
WeChat Pay(微信支付)、中国国外発行クレジットカードとの紐付けが可能に - THE BRIDGE(ザ・ブリッジ)
というわけで旅行前に微信インストールしてクレカとの紐付けを行っておけば大丈夫ですね。
今日はそんな感じです。中国のみなさまは良い春節休みをー!